メンバーズブログ 日々つれづれ

寄り道

2020.5.15 テーマ:メグミの風船

ある本に小学生の頃、ひとりで帰る時は、寄り道をして帰ったと記されていた。
私もまったく同じで驚いたが、それがとても楽しい記憶で、その事を少し書きたい。
梅雨空が続く日でも、小さい足に黄色い長靴を履き、黄色い大きめの帽子を目深に
被り、身体と同じ位のランドセルを背負って、黄色い小さな傘を差し、楽しく
帰ったものだ。こんもりした紫陽花が、満開でその葉っぱには、大きなカタツムリが、
沢山くっついていて、もちろんちいさな赤ちゃんのカタツムリもいて、殻の部分を掴み、
葉っぱから外してみたりして、遊んだものだ。平らでぐにゅぐにゅしたカタツムリの
足は、外されるとジタバタし余計ぐにゅぐにゅして、面白かった。
今は、5月。新緑の季節だが、幼い頃は授業中、先生のお話そっちのけで、窓から見える
竹林が風にそよそよし、長い竹か、ぐんぐんと撓るのを、気持ち良く見とれている
ような子供だった。なんか、なんでも面白くて、寄り道してお墓をも、かくれんぼしたり
して、楽しんだものだ。私は宇治の平等院の近くで、生まれ育ったが、その頃は裏門から
いくらでもタダで平等院に入れたので、そこで散々遊んだ。宝物殿の下の杭が打ってある
空間で、走り回って遊んでいたり、池に当時は錦鯉が沢山いて、えさをやって、がつがつ
ちゅっぱちゅっぱいわせて、鯉がえさを食べるのが、楽しくて仕方ない頃があった。
大人になると、そういう感性が、薄れてくるものだが、私は少しでも、そんな感性
を持ちつつ、生きていけたら良いなと、思っている。メグミ

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